~性格の互換性を操る雑誌~
性格は表と裏。趣味も合わない。嗜好も全く違う。最も致命的な違いは「家庭での育ち」であろうか。そんな男女が結婚して43年間が過ぎた。娘2人息子1人がその間に巣立った。結婚観が違う我が子たちに表から「結婚式だけは挙げさせる」と人生哲学を押し付ける夫。その思いを裏に回って上手に伝えながら成就させた妻。朝から運動部の指導で家を飛び出す夫。家の中に居ることが大好きな妻。飲食に関する「好み」は辛党の夫と甘党の妻。
両親の愛情を全身に浴びて「一人娘」として育った妻と、母子家庭で6人きょうだい(兄2・姉3)の末っ子として育った夫。生活文化が全く違った。小生は職業意識から「人の性格」を見抜くべき努力に心血を注いだ。そして、生まれて育つ「後天性性格」の存在に気付いた。つまり、DNAの(医学的な)遺伝子もあるだろうが、「育つ環境」にも性格形成が影響されることに合点したことが多く出会ったからである。
わが身を通して極言すると「結婚はその後の性格形成に多大な影響を及ぼす」となるのだろうか。その要素の1つに「共通な話題と対話」があるような気がする。研究者ではないのでデータも「自らの」のみであるから説得力はありますまい(笑)。妻の従兄弟・姉妹たちが異口同音に結婚後の妻の変貌を(驚嘆な声で)異口同音に発する。当然のことながら夫の身内からも同様な評価を貰って当人が驚いたこともある(笑)。
我々老夫婦の、昨今の「共通な話題と対話」の源泉は単価350円の月刊誌(写真)である。『自然災害の日本人』や『生きることと食べること』等は、加齢を感じる老夫婦にとっては読後感が対話の要素になってくれる。料理をすることが大好きな妻にとって辰巳芳子氏は尊敬している料理研究家らしい(夫は名前も知らなかった)。自然災害の記事には共通話題が豊富である。夫婦とも九州・熊本生まれであるために「台風」という自然災害への脅威は、温度差はあっても共通である。『ハンマー投げの頂点を目指して』の記事は、今度は夫の領域である。室伏重信選手はスポーツマンの夫には同世代の一流プレーヤーとして忘れられない青春の思い出に君臨するスターである。饒舌になる夫には聞き上手の妻の存在は大きい(笑)。歩禅記でもその様子は度々紹介済みである。
他愛もない話題に興ずる対話。その源泉である年間購読の月刊誌が数冊ある。その中の1冊を今朝は紹介した。機会があれば他の月刊誌も紹介することを考えている。ラジオを聴きながらこのブログを記しているが、今朝は「中断して」災害情報が入る。神奈川県下に「警報」が出ているようだ。故郷(熊本)の豪雨被害に心を痛めながら、今朝は48年も住んだ神奈川での「警報」へ気を揉んでいる。
皆さんのお住まいの地は雨の被害はないでしょうか。
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