2012/07/14

愛読する「月刊誌」(1)


 ~性格の互換性を操る雑誌~
 性格は表と裏。趣味も合わない。嗜好も全く違う。最も致命的な違いは「家庭での育ち」であろうか。そんな男女が結婚して43年間が過ぎた。娘2人息子1人がその間に巣立った。結婚観が違う我が子たちに表から「結婚式だけは挙げさせる」と人生哲学を押し付ける夫。その思いを裏に回って上手に伝えながら成就させた妻。朝から運動部の指導で家を飛び出す夫。家の中に居ることが大好きな妻。飲食に関する「好み」は辛党の夫と甘党の妻。
 両親の愛情を全身に浴びて「一人娘」として育った妻と、母子家庭で6人きょうだい(兄2・姉3)の末っ子として育った夫。生活文化が全く違った。小生は職業意識から「人の性格」を見抜くべき努力に心血を注いだ。そして、生まれて育つ「後天性性格」の存在に気付いた。つまり、DNAの(医学的な)遺伝子もあるだろうが、「育つ環境」にも性格形成が影響されることに合点したことが多く出会ったからである。
 わが身を通して極言すると「結婚はその後の性格形成に多大な影響を及ぼす」となるのだろうか。その要素の1つに「共通な話題と対話」があるような気がする。研究者ではないのでデータも「自らの」のみであるから説得力はありますまい(笑)。妻の従兄弟・姉妹たちが異口同音に結婚後の妻の変貌を(驚嘆な声で)異口同音に発する。当然のことながら夫の身内からも同様な評価を貰って当人が驚いたこともある(笑)。
 我々老夫婦の、昨今の「共通な話題と対話」の源泉は単価350円の月刊誌(写真)である。『自然災害の日本人』や『生きることと食べること』等は、加齢を感じる老夫婦にとっては読後感が対話の要素になってくれる。料理をすることが大好きな妻にとって辰巳芳子氏は尊敬している料理研究家らしい(夫は名前も知らなかった)。自然災害の記事には共通話題が豊富である。夫婦とも九州・熊本生まれであるために「台風」という自然災害への脅威は、温度差はあっても共通である。『ハンマー投げの頂点を目指して』の記事は、今度は夫の領域である。室伏重信選手はスポーツマンの夫には同世代の一流プレーヤーとして忘れられない青春の思い出に君臨するスターである。饒舌になる夫には聞き上手の妻の存在は大きい(笑)。歩禅記でもその様子は度々紹介済みである。
 他愛もない話題に興ずる対話。その源泉である年間購読の月刊誌が数冊ある。その中の1冊を今朝は紹介した。機会があれば他の月刊誌も紹介することを考えている。ラジオを聴きながらこのブログを記しているが、今朝は「中断して」災害情報が入る。神奈川県下に「警報」が出ているようだ。故郷(熊本)の豪雨被害に心を痛めながら、今朝は48年も住んだ神奈川での「警報」へ気を揉んでいる。
 皆さんのお住まいの地は雨の被害はないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー