2013/05/23

「不特定多数の聴講者」を相手に授業をするための重圧は凄い!!

 

 それでも、その刺激を求めて準備をする喜びは、また堪えられない。

 退職して10年目を迎えて過ごしている。自ら考えた退職後のステージの有限年度に入ってしまった。幸いにも、体力と気力はまだ衰えてはいないが、老脳の衰えは認めざるを得ない。

 老脳の退化が加速しないためには自己流の阻止手法がある。それは自らの努力では出来得ない。他者からの無理難題を受け止める事である。有難いことに、この点でも容赦ない(笑)要求が、昨日も2つのメールで飛び込んできた。今秋の出向先からである。日程は既に先方と約束が済んでいるが、内容についての相談(主催者の意図・デザイン)が以下の通りだった。(1つは市立公民館、もう1つは市立小学校からである。)
 

(1)内容:(※角田先生とご相談の上、決定)

内容についてですが。 子どもたちが高校選択、大学選択、末は人生の選択においてどうしたらよいか保護者に尋ねるだけでなく頼りにしてくる、そんな話を聞き、自分の頭で考える、判断する、自立・自律する、そして自分の考えを書ける(言える)、そういう子どもにするための教えを賜りたく存じました。子どもたちが力強く生きていく力を育てるためには、家庭での細やかな教育が必要なのではないか、と思っております。保護者だけでなく、私たち大人がしていかなくてはいけないこと、そのようなことを 主テーマに掲げてお願いいたします。

副題としては、親からみえない学校を中心とした子どもの世界、年齢ごとに変わってゆく心の変化、環境の変化はどのようなものであるか、今彼らに起こっていること、近い未来に迎えることについても保護者に向けてお話しいただけたら大変参考になると思います。ぜひとも生きた教育を受け、子どもと共に生きてゆけたらと思います。多岐にわたる依頼内容となり大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

(2)講演の件ですが、授業参観は5校時(道徳14:0514:50)です。

 その後、講演会会場に移動していただき、体育館で保護者、地域の方、5・6年児童(5年79名、6年86名)への講演をお願いしたいと考えています。時間は、15:0015:30講演会(授業形式?)の後、感想や意見交流をする時間を10分程度持てればと思います。終了は、15:40を予定しています。保護者は、PTA講演会を兼ねています。(例年、60名程度の保護者が参加されています。)地域の方は、数名になると思います。

 以上のように考えていますが、テーマは「命の大切さ、思いやり」の心をはぐくむということで実施したいと思います。
 

 我が老脳が、このご要望にどのような対応を考え得るのか?

 我ながら(他人事のように)わくわく・どきどきする時間である。古希を前にする元・教員が不特定多数を相手と言えども、『授業をする』のである。みっともないことは出来まい(笑)。このプレッシャーが、老脳鍛錬の為に自らが課しているモノである。いつかは衰え、朽ちて行く老体であることは自意識も過剰である。しかし、現職の教員時代に、多くの卒業生達に偉そうに語った人生哲学が案外嘘ではなかったことを証明したいモノである。いつか、当ブログでご報告したいと考えている。乞・ご期待!!
 

 今日も5時から早朝歩禅に出掛けます。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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