神奈川県茅ケ崎市に住んでいた頃は、「自家用車で移動する」のは特例を除いて走り慣れた通勤路か周辺の「時間が読める」範囲でしかなかった。多くは公共交通機関を利用しての移動だった。
当地(茨城県土浦市)に転居して周囲にも親しく会話できる人も出来た。ホンの少しずつではあるが元職との関わりで学校訪問も増えてきている。今までの学校関係者からの訪問要請には、『不案内な地域』にも関わらず自家用車での移動手段を取らざるを得ないと洗脳(笑)されてしまっていた。
6月下旬に県西地区の生涯学習センターを会場にして開催される研修会に出講を依頼されていた。長距離の運転をするのが嫌いな小生は、「自家用車で出向する」ことが、僅かな期間の生活の中ででもすっかり刷り込まれ「思い込み」の世界を彷徨っていたようだ。
月末になって主催者との最終打ち合わせをメールで交信が始まった。
実は、『講演をする』という業務は表面上の派手さ(?)とは裏腹に60~90分間の独壇場で、会場と一体になるための企業努力は難儀なコトなのである。往路の脳裏には「展開の手法」で思考回路が麻痺状態に追い込まれ運転どころではない。復路は自己嫌悪に苛まれ思考回路が酸欠状態になってしまう。運転は実に苦痛な業務となってしまう。「独り企業」の退職者にとって公共交通機関が利用できない(という思い込み)現状の打破策は全く無かったのが「思い込み」であった。
苦し紛れに、最寄の駅名と目的先の駅名(上・写真)を入れてパソコンで検索してみる。
そして、仰天!!15:07発の電車は途中駅で乗換えて目的地駅に16:30着が判明したではないか。我が目を疑ってしまう。思い込みの老脳は、にわかに信じることが出来なかった。今回の出講先は当然ながら処女地である。県内マップを広げても自家用車で行っても1時間半は掛かりそうな見当になっていた。
同様にして終了予定時刻から逆算して検索すると1時間半で帰着できることが確認できたのである。ばんざ~い!!心の叫びは「思い込み」の思考回路の血栓を溶かして流れが良くなった快感を実感できた。
これで安心して講演の準備作業にも拍車をかける事が出来そうだ!
さぁ、いよいよ楽しみの多い学校訪問が待っている6月がやって来ます!!
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