2013/05/05

『端午の節句』と『桃の節句』は、子どもの頃のファンタジーだった!



 親しい大学の教授からの急な要請で東京まで行くことになった。

 この時期(学校の年度納め・始め)は当方は飽きるほどの時間にゆとりがある。数日前に親しい大学教授から「ヘルプ」メールが届いていたので、孫守りが本業の現時点では対応できるかどうかの即答をしていなかったが、昨夜の電話で、「現時点で祖父ちゃんの用無し」がわかっていたので対応することにした。

 久しぶりの常磐線の80分間の旅。

 ミニトリップの伴は「単行本」である。
 注文していた3冊の本が昨日届いた。その1冊をリュックに入れて電車に飛び乗った。確実の座れる電車で有難い。『この国は原発事故から何を学んだのか』(小出裕章 著 幻冬舎ルネッサンス新書 ¥838+税)を開いて読み始めて、車内アナウンスの「間もなく、終点・上野駅です」に我に返る程に集中していたのである。

 感動と言うべきか自己責任への言及と言うべきか、時間の経つのも忘れて、時として瞼を熱くして読みふけった。

今日は子どもの日である。
 
著者が一貫して論究している「オトナは子どもに対して責任を負うべきだ」が強く出ているホンの一部分を以下に紹介しよう。 著者が京都大学原子炉実験所助教授でありながら、「原発反対」論者であることに注目をしたくなったのである。
 

           4 子どもたちを守るために(一部のみ)

    安全な食べ物は存在しませんが、できるだけ汚染度の低いものを

 内部被曝で最も問題となるのは放射性セシウムで、この物質が日本全土にわたって拡散
していることはすでに説明しました。図11は、セシウム137がどれだけ土壌を汚染して
いるかを全国的に調べた結果です。白い部分かありませんね。
 また、海や川、湖の汚染も深刻です。2011年11月にはい福島県いわき市沖海底で捕ったヒラメからIキログラム当たり4500ベクレル、福島第一発から190キロ離れた群馬県の湖のワカサギから1キログラム当たり500ベクレルを超える数値が検出されました。関東圏も安心できません。川から流れ込んだ放射性物質が東京湾に蓄積し、23年後には汚染が本格化すると言われています。それを裏付けるかのように、2012年4月には、荒川の河口付近の海底土を分析した近畿大のチームが、1立方メートル当たり7305~2万7213ベクレルのセシウムを検出しました。海はつながっていますから、日本近海のどこで獲れた魚からも放射性物質が検出されるようになるのは時間の問題でしょう。
 つまり、日本にはもう、安全な食べ物はないという状態に追い込まれているのです。
繰り返しますが、人間は放射性物質を完全に消す技術は持っていません。でも、食べな
ければなりません。だから、せめて放射線感受性が高い子どもたちには、少しでも汚染度
の少ないものを食べさせたいと思います。
 肉類は、動物の場合も体内の毒物は肝臓に集まりやすいので、レバーやハラミは避けた
ほうが無難かもしれません。キノコ類はセシウム137・・・・・・

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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