笑い話にもなりません。
「仕事帰り」、というほどの仕事をしたわけではありません。たまたま昨日は休日ですので勤め人風の乗客は見えませんでした。桜木町駅発15:18の京浜東北線に乗りました。降車駅の上野駅まで(各駅停車なので)約50分かかります。大した仕事をしていなくても帰路に着いた電車で座れると「どっと疲れが」出るモノです。
二つ目の駅を電車が出た瞬間にイヤな光景と出くわしました。
女性の年齢は想像がつきません。少なくも若くはありません(笑)。最近は、しばしば驚くべき態度をとる人物と遭遇します。披露した老脳には、「独り言」を愉しんでいる女性だと思い込んでうとうととしてしまいました。目が覚めても「独り言」は止んでいませんでした。ユニフォーム姿の中学生の集団も、異様な雰囲気に呑みこまれていました。その女性は「携帯を耳にして両手口先を覆って」遠慮がちに通話をしていたのです。
引率者らしい中年の男性が、何か言いたそうな視線でその女性を後ろ姿で見ていました。中学生が、次の駅で大移動してドアを2つほどの距離に離れました。きっと関わることを避けたのか、その光景にウンザリしたのでしょう。オトナへの不信感が高まったのではないかと案じました。
睡魔も負けました。
聴くとは無しに聞こえる内容は、「先生に言いましょうよ。遠慮しないで言いに行きません?」が何度も繰り返されていました。電車が止まる度に「もう、止めるんじゃないか」と期待しつつ、延々と愉しい語らいは続きました。一旦切れた会話が復活です。相手を替えて、また同じフレーズの呼びかけが始まりました。
全く悪びれた態度が見えないところに唖然としました。その態度が30分間は続いたでしょうか。耳に付く声のお陰で疲れも吹っ飛んでしまいました。威風堂々!!
そんな四字熟語が浮かんできました(笑)。
ある男性のサラリーマンが車内で携帯電話を掛けている女性に注意をして反対に「人の話を盗み聞きした」と絡まれて、挙句の果てにセクハラと訴えられ、鉄道警察まで連行されたというニュースを聞いたことを思い出しました。その男性が人生の転落まで追い込まれたという後日談は衝撃でした。
その乗客が降りてホッとしました(笑)。
自問自答して自責の念に駆られた電車の旅でした。乗換駅の上野駅で在来線に乗り換えました。あと1時間半が「無事でありますように」と祈る小市民の老人であることに気付いて苦笑しました。笑い話にもならない「笑い話」でした!!
0 件のコメント:
コメントを投稿