2012/03/02

こんなことって、あるんだ!?

~1回「30分間」のお付き合いだけの人~
 当地に引っ越して最初に親しくなった人物。
 それは「1000円床屋さん」の理容師さんだった。茅ヶ崎に居る頃から理容室の料金の高さとサービスの内容のアンバランスに不満(とまで断言できないが)らしき気分があり、1550円で出来る「髪切り屋さん」(と言うネーミングだった?)を利用することにしていた。通い慣れていた近所の理容室を避けて流行のサービスを受けることを決断するのも後ろめたい気持ちとの葛藤だった。
 転居先での床屋や美容室、あるいは病院(特に妻にとっては歯科医)を探すのは一苦労である。嫁に紹介された1000円理容室の場所を探して辿り着いたのがこの理容室。通い始めて2回目で理容師が交替した。とても感じの良い理容師だったのでそのまま通い続ける内に、東京で美容室に勤めていたとの話から妻もカットしてもらうようになって夫婦で懇意にしてもらった。
 昨日の事。
妻から孫の学習発表会があるので髪のカットをしたい、との申し出があり車で送った。郵便局やら他の用事を済ませて終わる時間を見当つけて迎えに行って駐車場で待った。とっくに終わる時間になっても退室して来ない。やっと出てきた妻が、「今までの理容師さん辞めちゃったんですって」と開口一番。当然ながら理由などわかる由もない。「らしい」と言う交替した理容師さんの言葉だけが伝わって来た。
たかが床屋さん、されど・・・。
 30分足らずの時間に坐する床屋さんの椅子ではあるが、世間話をしながら心置きなく過ごせる時空は、利用者にとっては貴重な時間なのである。それが、忽然(ちょっとオーバー表現かな?)と目の前から消えてしまった。当然ながら名前も知らないし、住まいも知らないのだから「通りすがりの旅人」関係である。しかし、妻の報告に愕然とした。転居先で初めて親しく喋った人物だっただけに衝撃は大きかった。小生もそろそろ床屋さんに行く時期になっていたのでちっちゃな動揺は大きい(笑)。何か悪さをされたり裏切られたりしたわけでもないのに、こんな気分になるのも不思議だ。
 まっ、仕方ないか!!自らに言い聞かせている自身が変に思える朝である。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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