2012/03/05

新聞を読んで

~若者の声に背筋を伸ばそう~
 「今の若いモンは!」のセリフを聞くたびに反感を抱いた中・高校生時代を思い出した。世代が逆転した自らの「立ち位置」に苦笑してしまった。それが、次の新聞記事だった(3月3日朝日新聞)。

議事堂のたばこにがっかり
           小学生 北野 希美        (埼玉県鴻巣市 12)
 先日、社会科見学で国会議事堂に行きました。国の政治が行われている場所が見られる、めったにないチャンスだと期待していました。きっとそれにふさわしいきちんとした場所なんだろうと思ったからです。
 ところが、現実は違いました。中に入ったとたん、たばこのにおいがむっと押し寄せてきました。私は根っからのたばこぎらいなので、すぐさま退散したくなりました。でも、社会科見学という団体行動中なのでそのまま進むしかありませんでした。いやな感じは残ったままで、見学する気もおとろえてしまいました。
 今は、国が公共の場での全面禁煙を進めようとしています。受動喫煙防止条例を作る市とかも増えています。国のことを決める国会議事堂という場所は、どんなところよりも早く全面禁煙をするべきなのではないでしょうか。国会には進んでやってもらいたいものです。


 当ブログ紙面の都合上、1点しか転載しないがもう1点深い思慮で「親の義務」に追及している声も同時に掲載されていたが、機会を見て後日搭載することにしよう。
 東日本大震災に遭遇した被災地の、しかも「放射能・被爆」と闘うべき第二次災害にお先真っ暗な状態でもがき苦しんでいる人への「国会の対応」を思うと、12歳の視点にすら映る当事者たちの当事者意識の低さには愕然としてしまう。
 成長しないままに年齢だけが「おとな」になってしまうらしい我が国の現状にも、確実に成長を促す親の下で立派な視線を育てているこの投書者のような若者がいることを、暫し、考えてみたくなって転載した。いかがでしょうか?

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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