2012/03/12

カウントダウンと秒読み

~『締めくくり』に似合う言葉~
 全国から、この3月で「終業する」後輩諸兄からメールや手紙が届く。
 いよいよカウントダウンに入りました。長かった勤めも終了まで秒読みの時期になりました。等々にそれぞれの思いが綴られていてそれなりの感慨が伝わって来る。
 小生は、退職時期を1年余しての(突然の=周囲の関係者にとって)退職だったのでカウントダウン紛いの心情に浸ることも出来なかった。80歳代後半まで頑張って生きてくれた義父母の老衰のための急遽の退職となった。身辺整理ももどかしく両親の介護への不安で「秒読み」は違った世界で味わったことになった。退職辞令交付式を終えると、飛ぶような勢いで故郷に向かった光景が浮かんでくる。
 だからと言って後輩諸兄の心情が理解できないと言うのではない。
 同業者なので勤務年数も殆ど変らない。経験値も内容やレベルは違うだろうが多かれ少なかれ同質の言語で語られる。そんな後輩諸兄には、「これからどうするのかい?」とだけ問うことにしている。
 歩んできた「感謝の思い」を、カウントダウンの中に挿入して「恩送り」に精を出して欲しいと願うばかりである。小生も退職してこの3月で丸8年が過ぎる。後輩諸兄に豪語するような「恩送り」が出来ているかどうか。自信ある回答はできないが、先輩としてこんな問いをし続けている。
 生活リズムが変わるので体調管理も重要である。健康でお役に立てる「残された人生」を有意義に過ごしてくれることを心から祈るばかりである。元気でいて欲しい。再会出来たら一献を傾けて過去を語り合いたいモノものである。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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