2012/12/22

時代が変わる 学校も変わる

 ~そして、日本国も変わる~

 今朝のメールチェックで次のような内容のメールが届いていた。同様の「季節感のズレ(=冬休み)」を感じたのでご紹介しよう。 

午前に実家に行くとき、高校生が乗車してきた。今日は帰りが早いなあと思っていたら、停車駅で「新年また逢いましょう。」との会話が聞こえてきた。今日は21日なのに最近は冬休みが早くなったのかなと思った。明日から3連休なんて全く知らなかったための間違いに気が付いた。今まで22日から休みになるようなことはなかったと思うが、今年は、長い冬休みになりますね。先生のところの孫たちもきっとそうでしょ。先生、また忙しくなりますね! 

 昨夕の事。

 小学2年生の孫が、通知表を持って我が書斎に飛び込んできた。開口一番、「宿題をやって良い?」と切り込んできた。『冬休み課題一覧表』(?)なるモノを開きながら「国語と算数」が合版されている1冊を開いた。備え付け(移動用小テーブル)を引き出して始めた。

 あっという間に「こくご」を終了した。算数もやろうとするのでお祖父ちゃんは堪らなくなって「明日にしろよ」と水を差す言葉を投げかけた。お祖父ちゃんにも言い分があったのだ。丁度、夕食を摂り始める時刻だったので中座して様子を待ったからなのである。未練を残して母屋に帰って行く孫を見送りながらお祖母ちゃんは言う。「少しぐらい時間がズレても、やる気を尊重すべきだったんじゃないの?」と。

 22日から冬休み?

 メールの送信者もお祖父ちゃんとほぼ同世代に「冬休み」を過ごした人である。12月24日からだったかな、冬休みは?春休みが3月25日から??夏休みは?等々と固定概念に収まっている「長期休業」の開始時を思い出されたのだろう。今は、「秋休み」もあるんだって、知ってるかな??

 時代の変遷は連休法案で国民生活も様変わりした。改めてチェックするのは祖父ちゃんの視線からである。孫守りの日程として追加される可能性を踏まえての事前準備の一環である(笑)。次の通りの10回である。
 ①1月12~14日、②2月9~11日、③4月27~29日、④5月3~6日、⑤7月13~15、⑥9月14~16日、⑦9月21~23日、⑧10月12~14日、⑨11月2~4日、⑩12月21~23日

 小生は、学校勤務の職業人だったので、土曜日休業と連休増加と、そして「ゆとり教育」の教育課程編成での結果が「学力低下」となるのは当然至極である。学校教育を責めて、「ゆとり世代の大学生」との悪評価をレッテルにされては堪ったモンじゃない!!青年層には、決して責任は無い。

 教育は「国家体制」に心臓部である。人財育成は学校教育だけで完遂するものではない。社会教育全体の質の低下がどこにあるのか?捲土重来の意気込みで新政権を奪還した政党には、「反省を踏まえた」教育改革とやらに取り組んで欲しい。

これは『祖父ちゃん』としての切なる願いなのである。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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