岡山県新見市の友人が手作りの『お餅』を今年も届けてくれた。
お餅の中に入れる具材(各種豆類)も全て友人が穫り入れたモノだと解説の手紙が入っていた。昨年も頂いているのに孫軍団は覚えていないようだ。中身を見て歓声が上がった。それは丸い(球状)お餅である。30年ばかり前、我が子たちが今の孫と同年代の頃は、元気だった妻の両親(熊本県)がお餅をついて茅ヶ崎の自宅に送ってくれた。同じような歓声が毎年の暮れに響いた光景の再現である。
届いたのは二日前。
孫たちから「食べたい」との要望があり、ストーブの上にホイルを広げて餅を並べた。焼き番頭はお祖父ちゃんである。一緒に並べたお餅(長方形に薄く切った)に比べて、丸い餅は中々芯まで焼けないので時間を要する。ここは東日本。嫁はこの土地の生まれである。お餅文化は「長方形薄型」に準拠している。母親の文化が「家庭食文化の根幹」であるとすれば、3人の孫たちのお正月のお餅は当然ながら角餅であり、丸餅ではない。
孫たちから見るお祖父ちゃんお祖母ちゃんは列記とした「西日本」のお餅文化で育った人種である。48年間の子育てをした土地(神奈川県)は東日本である。つまり、孫たちの両親は東日本の食文化で育っている。
岡山の友人が丹精込めて作って送ってくれた西日本の食文化は、孫たちにとっては昨年とは違う「異文化接触」の時間になったようだ。悠長にお餅を焼くお祖父ちゃんの姿など見たことのない孫たちは「ストーブの上で焼けていく」西日本食文化(丸餅)に興味も関心も高く、さらに食欲もそそられるらしく、「お祖父ちゃん、まだ食べられないの?」との請求に変わった。
老脳には、60年前の故郷の「いろり」端に座った家族の風景が蘇ってきた。
大家族のお正月は、手作りのご馳走で食べ切れなかった。食材も今に比べると貧相なモノだっただろうが、なぜか楽しく食したモノだった。故郷ではお正月には干し柿を食べる食文化があったが、東日本には馴染がない。
九州に住む老妻の友人が手作り干し柿を送って貰っている。餅が焼けるのを待つ間に干し柿を出して見せた。「これって食べモノ?」と不思議な目線で見詰めていた。彼らはおやつにいただく、綺麗な仕上がりの立派な商品(=「干し柿」)しか知らないのである。口に入れた一人の孫が「硬ぁ~い!」と叫んだ。異文化を呑みこむのはアレルギー炎を引き起こしそうだ。
やっと焼けた丸餅を、好みに合わせた調味料で美味しそうに頬張る笑顔に満足した爺は、岡山や熊本の友人たちに首を垂れるしかなかった。感謝である。
長男夫婦の仕事納めは本日らしい。今日は孫3人と終日を過ごさなければならない。朝からお正月料理の準備に勤しむお祖母ちゃんは、「病気をしている暇がない」と嘯いている。老妻が拵える「お正月料理」を通して、次世代は食文化の違いを知る。千葉からお正月に里帰りして来る一家(孫は二人)も「お祖母ちゃんのお正月料理」を楽しみにしているようだ。
情報: 『寒稽古』と自分に言い聞かせながら、元旦の「公開」を目指して頑張っています。何せ、何もすることのない粗大ごみの爺にとっては、格好の時間なんですよ(笑)。そろそろ「予告編」をお見せしないと、「もったいぶるなぁ~!」と礫が飛んできそうですので、新ブログのURLを下記に提示いたしましょう。時間がありましたら(年の瀬は暇人はキミだけだよ!と言わないで開けるかどうか確認してみてください。全てこの爺一人で挑んでいるので、その努力だけでも見てあげて下さいませ! URL http://sunshinki.exblog.jp/ と入力して検索いただくか、あるいは ブログ登録名称の『寸心紀行(すんしんきこう)』と入力しても検索は可能です。 右の欄に 新ブログ【寸心紀行】 の枠がありますので、そこをクリックして戴くとご覧になれるように準備できました(ふ~っ)。まだ「寒稽古中」です。読み辛いところは暫くご勘弁願います。
情報: 『寒稽古』と自分に言い聞かせながら、元旦の「公開」を目指して頑張っています。何せ、何もすることのない粗大ごみの爺にとっては、格好の時間なんですよ(笑)。そろそろ「予告編」をお見せしないと、「もったいぶるなぁ~!」と礫が飛んできそうですので、新ブログのURLを下記に提示いたしましょう。時間がありましたら(年の瀬は暇人はキミだけだよ!と言わないで開けるかどうか確認してみてください。全てこの爺一人で挑んでいるので、その努力だけでも見てあげて下さいませ! URL http://sunshinki.exblog.jp/ と入力して検索いただくか、あるいは ブログ登録名称の『寸心紀行(すんしんきこう)』と入力しても検索は可能です。 右の欄に 新ブログ【寸心紀行】 の枠がありますので、そこをクリックして戴くとご覧になれるように準備できました(ふ~っ)。まだ「寒稽古中」です。読み辛いところは暫くご勘弁願います。
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