2012/12/30

歳末の『風物詩』

 ~小さな駅の乗降客にも忙しい言動~

 最寄りの駅は大規模ではないが、土浦市内にある駅なので乗降客は時刻によってはラッシュ状況になる。まして、日立建機KKという大きな会社への勤務者が利用する時は小さな出口に行列も出来る。

 当地で利用する公共交通機関はJR常磐線である。大混雑しか見ていないJR東海道線を利用していた2年前までの生活リズムとは雲泥の差である。東京駅まで行くのに「座れたら」幸運を感じたほどだったが、ここでは「いつでも座れる電車」と知人友人に冗談っぽく話せるほどである。

 小生の葉書投函日課は「歩いて駅前郵便局」に行くことである。たった一枚の葉書でも「歩いて投函」するためにも歩くことにしている。昨日はその日課を2回も果たした。郵便ポストの収集時刻も記憶脳に取り込んでいる。投函「歩き」はその時刻に合わせて出発する。JRの駅は自宅から郵便局に歩く途中にある。

 昨日の駅頭はいつもと、ちと違った。

 小さな駅前ロータリーに、所狭しと停車している乗用車が多い。軽トラックで送迎する農家の人らしい車を多く見るのも気に入っている。ほのぼのとさせられるのが大好きな理由である。

一家らしい4人が降りてきた。視線に迎えの車が無いようだった。道路にはみ出て待っている乗用車からお爺さんが出て、手を振っている。大きな荷物を持った父親らしい人物が最後に乗り込んで西の方角に走り去った。お正月の里帰りらしい。

 続いて慌ただしく駆け込む3人。実家に戻って行く帰省客らしい。送って来た人物が心配そうに改札口に注目している。この3人は水戸方面に帰って行くのだろう。改札口の目の前に常磐線「勝田駅」行きの電車が滑り込んで来るのとホームに出たのとまったく同一時刻だった。間に合った!常磐線は、1本の電車に乗り遅れると長いと30分以上待つことにもなる。3人の親子らしい集団を電車が運ぶのを見届けたのか、気が付いたら乗用車の姿はなかった。

 暇だねぇ~!!

 意地悪な言葉が飛んできそうだが、駅のいつもと違う師走の雑踏風景が好きなのである。暇人と言われようが10分間ばかりの立ち往生で「時節」を感じ取りたかったのである。

 東京駅まで出て、大きな荷物と3人の子どもを連れて行列を探して並んで15時間も掛けて「帰省した」あの日を思い出しながら寒い駅頭での「出迎えと見送り」を満喫した(笑)。

 帰宅すると、ラジオで中央高速道路のピーク混雑距離がわかった。電車ではない「自動車道」を使った帰省もある。テレビでは海外脱出(?)ラッシュを成田空港から実況していた。同時に、空路での帰省もあることを自らの体験を思い出しながら懐かしい思いでコーヒーを飲んだ。

 無事な帰省の往復を祈るばかりである。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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