2013/03/29

歩禅の記(16)

 ~「5時出発」の歩禅・復活~

 3時40分(=体内時計の起床時刻)に起床する。洗面所で外気温を身体が反応する。今朝は「全然寒くないなぁ~」と老体が応えたので身支度を始める。起床して、一日の業務始めは『老脳鍛錬日記』に向かう。

 ある本を読みながら老いる心身の速度を緩める努力だけは怠ってはいけない、との戒めの文章に目が留まってから始めた自己鍛錬法の一つである。「昨日の記憶」を起きたての老脳に問いかける。記憶を辿って時程にそって記録するノート(パソコン上の)である。苦笑する程記憶が戻らない日もあれば、嬉しくなるほどの記憶を明記できる朝もある。その都度「老い」の現象を認知せざるを得ない。もう10年近く続けているので「朝一番」の業務として体内時計も稼働している。

 5時出発の早朝歩禅。

 夏場の時間に設定した時間であるが、今朝のように早朝の気温が高いと、気が逸ってしまう。それだけ老体も当地(気象)に馴れて来た証拠だろう。昨年までは早朝歩禅の開始時期は6月であったからだ。

 曇天の早朝らしく、少々薄暗かった。

 すれ違った散歩人は、犬連れの老婦人1名、独り散歩の老婦人が1名、ランナーの女性1人、それに以前も毎朝会っていた美化清掃を行っている老紳士1人だけであった。まだ、この時期の早朝は散歩には不適なのだろうと思いながら帰って来た。

 足取りは絶好調(笑)であったし、孫たちの通学路を往復すると約60分の7000歩コースとなり十分な時間と距離は老体には最適なモノと確信した。しかし、いずれは時間も距離も減少させる日も来るんだろうな、とも考えながらの今年最初の早朝歩禅であった。明るくなった湖面に、ほぼ満開の桜が映えていた。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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