2013/03/03

強風の怖さを実感

 ~「車のドア」開閉に冷や汗~

 老妻を乗せて湘南ナンバー(=未だに変更していないまま)の軽自動車で郊外にあるショッピングモールまで出かけた。自宅の車庫から出る時にも風の強さは体感してはいた。

 広い(広すぎる程に)駐車場はいつ行っても満車状態が無いので、茅ヶ崎市に住んでいた時の悩み(駐車場探し)は全く無いのが極楽である。風や陽射しを遮る建物も高い建築物も無いので自然界の状態である。

 老妻が助手席のドアを開けた瞬間。

 凄い勢いでドアが全開してしまった。冷や~っとする瞬間も何もなかった。幸運にも左隣に駐車してあった車とは、ドアが全開しても若干の隙間があり、車を全開されたドアが直撃することは免れた。その瞬間、背筋が寒くなった。風に押されて全開させられるドアのスピードに老妻までが振り落されそうな勢いであった。

 身内への傲慢な態度に我ながら反省した。

 相手の車にぶつからなかった瞬間に、「気を付けて開けろよ!」と老妻に向けて発した言葉に自らの性格の悪さを痛感したのである(苦笑)。ドアの全開スピードに一緒に振られて老妻が落下したら大怪我にも繋がったかもしれないではないか!万が一相手のドアを傷つけても謝罪と弁償でケリは着くが、老妻が骨折でもしたら長期の療養を要するではないか!!

 「生きた心地がしなかった」ほどの怖い思いをしながらも難を逃れた老妻が、帰路の車中で「心配かけちゃいましたね」と謝った。流石に小生も「何事も無くて良かったよ」と返す言葉を発するのが精一杯だった。帰路も運転しながらハンドルが捕られるほどの強風はまだ続いているのを認知した。改めて「怪我をしなくて済んで何よりだったよ」と本音を告げ、咄嗟に発した非人道的な発言を詫びた。

 気を付けていても「自然現象」には太刀打ちできない。

 道理は百も承知の事。帰宅して車庫入れを済ませた。ドアを開けようとする老妻に「先に出てドアの外に立ってください」と要求され、1時間前の体験を活かした緻密な行為に、自らの無謀さを恥じ入った小生であった。

 夕方のニュースで北海道での暴風雪の被害者(死者)の様子をTV画面で追いながら昼間の出来事(瞬間)を思い出して再びの反省の時間となった。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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