2013/03/31

暦は、いつもの『一日』なれど・・・

 ~「今日」と「明日」は大違い~

 今朝の早朝歩禅も寒かった。

 昨年までは実践できなかった早朝の歩禅を数日前から実践することに踏み切った。踏み切った朝と気象条件が急変して「冬に逆戻り」の朝である。冬支度の装備で老夫妻の無謀な早朝歩禅を実行した。

 愚痴ではない。

 寧ろ、転居先の自然現象にこの老体が順応していることを慶んでいるのだ。今日のタイトルを通常形式にしたのはそんな意識を意識してのことである。読者諸兄にはご理解できると確信している。

 現役時代から遠ざかって今日で丸9年が過ぎることになる。

 平成16年3月31日は「辞職辞令交付式」であった。定年退職まで1年を残しての退職であったので余計にこの日の記憶が蘇ってくる。定年退職の校長さん達と一緒に教育長と昼食を済ませて市庁舎を車で出た。瞬間、ハンドルが勤務校に向かっているのに気が付いてドキッとした。「もう、帰って行く所ではないぞ~」と自らに言い聞かせる自らに気付いて、初めて目頭が熱くなった。その日が今日である。

 懐古ではないが、暦では「ただの一日」であっても、立場と意識の中では今日と明日とは筆舌し難い違いがあることに気付かされた日なのである。哀しさではない。寂しさでもない。心細い訳でもない。しかし、現実として「用無し」の烙印が3月31日の日付で押されることは「今日」しかない。4月1日とは格段の相違である。期待と不安とで胸いっぱいの4月1日を何度も過ごしている内にこの瞬間がやって来るのだ。

 全国の読者諸兄でも、今日と言う日にこの寂寥感が身に染みるほど感じる後輩が居る事だろう。長い間、お勤めご苦労様でした。心身ともにリフレッシュして下さい。そして、自らの意志で創る次のステージに立つ準備に抜かりのないようにしてください。

そして、明日からは、小生と同様に「退職者」仲間ですよ。ご迷惑でしょうが、この接頭辞は今後ずっと着いて回りますので覚悟して下さいませ(笑)。小生は、もう抵抗感が失せております(笑)。
 
事務連絡: 暫く休刊していた新ブログ『寸心紀行』(右枠・参照)は、4月1日号より復活します。大した記事(内容)では、ありませんが現役時代に書いた「原稿」の復元を中心にしてご紹介します。時期的なズレもありますが、「若かりし頃の筆者」として受け入れてお読みください。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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