~「今日」と「明日」は大違い~
今朝の早朝歩禅も寒かった。
昨年までは実践できなかった早朝の歩禅を数日前から実践することに踏み切った。踏み切った朝と気象条件が急変して「冬に逆戻り」の朝である。冬支度の装備で老夫妻の無謀な早朝歩禅を実行した。
愚痴ではない。
寧ろ、転居先の自然現象にこの老体が順応していることを慶んでいるのだ。今日のタイトルを通常形式にしたのはそんな意識を意識してのことである。読者諸兄にはご理解できると確信している。
現役時代から遠ざかって今日で丸9年が過ぎることになる。
平成16年3月31日は「辞職辞令交付式」であった。定年退職まで1年を残しての退職であったので余計にこの日の記憶が蘇ってくる。定年退職の校長さん達と一緒に教育長と昼食を済ませて市庁舎を車で出た。瞬間、ハンドルが勤務校に向かっているのに気が付いてドキッとした。「もう、帰って行く所ではないぞ~」と自らに言い聞かせる自らに気付いて、初めて目頭が熱くなった。その日が今日である。
懐古ではないが、暦では「ただの一日」であっても、立場と意識の中では今日と明日とは筆舌し難い違いがあることに気付かされた日なのである。哀しさではない。寂しさでもない。心細い訳でもない。しかし、現実として「用無し」の烙印が3月31日の日付で押されることは「今日」しかない。4月1日とは格段の相違である。期待と不安とで胸いっぱいの4月1日を何度も過ごしている内にこの瞬間がやって来るのだ。
全国の読者諸兄でも、今日と言う日にこの寂寥感が身に染みるほど感じる後輩が居る事だろう。長い間、お勤めご苦労様でした。心身ともにリフレッシュして下さい。そして、自らの意志で創る次のステージに立つ準備に抜かりのないようにしてください。
そして、明日からは、小生と同様に「退職者」仲間ですよ。ご迷惑でしょうが、この接頭辞は今後ずっと着いて回りますので覚悟して下さいませ(笑)。小生は、もう抵抗感が失せております(笑)。
事務連絡: 暫く休刊していた新ブログ『寸心紀行』(右枠・参照)は、4月1日号より復活します。大した記事(内容)では、ありませんが現役時代に書いた「原稿」の復元を中心にしてご紹介します。時期的なズレもありますが、「若かりし頃の筆者」として受け入れてお読みください。
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