~ホテルの窓を打つのは雨の音~
雪に怯えてやって来た「九州男児」(笑)を迎えてくれたのは北陸の雨でした。いつもの旅程とは異なり新幹線の出発時刻が正午過ぎだったことと、異常な温かさの茅ヶ崎を出発したので周囲が心配してくれた「雪の北陸路」へのイメージがイマイチのままだったことは事実です。米原駅周辺の積雪風景は新幹線から撮った写真を以前にこのブログでもご紹介したした通りですが、あの写真から数日した経ていない今回は雪景色は殆ど見ることはありませんでした。皆無ではありませんが「積雪」と言う表現には適しない雪景色でした.米原駅で北陸線への乗り換え時間は10分でしたので新幹線の遅延は致命傷にもなってしまいます。定刻どおりの運行でホッとして金沢行きの特急「しらさぎ」号に乗り込みました。
米原駅からの北陸線の旅は2度目です。前回は「武生」駅で降りました。駅周辺の記憶は明確ではないのですが、今回は雪景色ですので全く前回の蘇生はありません。そんな回想の中でいつしか眠ってしまいました。
到着後は仕事が入っています。公文・金沢事務局の「局員勉強会」です。テーマは、『これからの小学校英語教育』でした。例によって無責任な放談(漫談とも言われる)を終え質疑応答の時間も十分なやり取りが展開されました。終了して次のステージ(=呑み会?)に移ろうとした瞬間に懐かしい人物との再会がありました。熊本事務局の局員だった小川氏です。彼が金沢事務局の局長として栄転した情報は本社から聞いていたにも関わらず忘却の彼方にありました。懐かしくも感じつつ、若い世代がどんどん立派に成長している姿は眩しくも見え、頼もしさに感激してしまいました。
局員さん達との懇親会は楽しかった。質問も、勉強会とは親密度も違い「個人的な内容」にも及び、プライバシーの紹介にもなってしまいました。聞きたくないことまで聞かされたのではないかと今朝になって反省しているところです。
今日は待ちに待った自己研修日です。
公文の指導者のグループで「研究」をその実態として観察できる時間です。希望して本社の応援をいただいての実現です。その報告は次回のお楽しみとしてご期待ください。
外はまだ真っ暗です。窓打つ音は雨です。金沢駅構内もまだひっそりとしています。
さあ、今日はたっぷりと自己研鑽に挑みます。ワクワク・ドキドキの期待感です。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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