~「未練」と「決意」を徒に引き裂かない~
未練はあるほど実りも大きい。
日本社会における『4月』は、錯綜する精神文化の百花繚乱であるとの考えに落ち着き始めている。3月31日までの足跡を振りかえっては「未練」という精神文化を涙で味付けをして浸っているようだ。女々しいとか未練がましいとか、マイナス思考として軽蔑されて来た。
未練の無い過去はない。
未練の水量が溢れた分だけ「涙」となって溢れ出たとすれば、まだ沈殿している未練の塊は存在するわけである。その未練の塊は他者には見えないから、過去を諦めて、紛議って「4月からの新しい世界」に一歩を踏み出したのだとその決断を褒めてもらえるだろう。
未練の塊からしか新しい生命力は芽生えない。未練の中に素晴しい栄養素がある。それは温もりだ。教員ならば、思い出に残る学級や児童・生徒たちの表情である。その貴重な財産に未練心を抱き続けながら「新しい世界」に挑むことをお勧めしたい。更に次の機会の「4月」には、より大きな未練の塊がまた沈殿できるからである。
こんな素敵なメールを頂戴した。
送信者は教員経験20年には達していない。新しい世界(=学級担任から外れ学校全体の分掌を担う)のためのギアチェンジ宣言を送ってくれました。爽やかな四月の『新芽』の息吹と受け止めた。再会が楽しみである。
13/04/01/17:33受信
角田 明 様
突然のメールで失礼します。 御無沙汰しております。K小学校のNです。 2月の●●小学校の研究会には,参加できなくて大変残念でした。 前回の再会の折りにいただいた数々のヒントをもとに行った,『実践の結果』を報告したかったのですが・・・
さて,4月に入り新しい体制がスタートしました。私は,今年度もK小学校でお世話になります。ただ,今回は担任を離れ生徒指導主事という大役をいただきました。正直なところ大変複雑な心境ではありますが,これを大きなチャンスと捉えて前進していきたいと考えています。 これからもご指導をよろしくお願いいたします。
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