2013/04/24

「負んぶに抱っこ」と「負んぶと抱っこ」の違いを考えました。


 数日前に面白いネット記事を拾いましたのでご紹介しましょう。

 「赤ん坊を運ぶ」という表現でさえも古希を迎える老輩には異物を呑みこむ様な日本語になってしまいます。「運ぶ」のはモノ扱いであると思い込んでいる老脳の所為でしょうね。

 昔は「乳母車」という日本語でした。今は?

カート(荷物を運ぶ手押し車=cart)類に集約されているのでしょうか。赤ん坊を荷物のようにして(顔を視ることも無く)電車にも運び込もうとして事故になることもニュースにもならなくなっているようです。とても気になっている事象でした。埃が一番強く舞い上がる高さに赤ん坊を入れて「運んでいる」母親を視るにつけ、老輩の心を痛みっぱなしでした。

何もかも依存してしまう悪い状態を「負んぶに抱っこ」と評していました。赤ん坊を抱っこばかりして家事も疎かにしたり、歩けるようになっても負んぶして移動して甘やかしていることと加算して「依存症」として蔑まされた表現です。負んぶも抱っこも「悪例」として引用されたようですね。

「負んぶと抱っこ」で育児と家事の両立を考えても良い時代になったようです。料理をしている時に赤ん坊を負んぶしても甘やかしではないでしょう。背中の温もりが赤ん坊にとっては心の安らぎになるような気がします。抱っこして顔を見て声を掛けながらゆっくり歩いてみたら??安心して眠りませんかね?

科学的な検証が為されないと実践できないものでしょうか!?以下に記事を添付します。 

<赤ちゃん>抱っこして歩くと泣きやむ理由、科学的に検証

 親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、赤ちゃんが泣きやんでリラックスする仕組みを科学的に検証したと、理化学研究所の黒田公美(くみ)ユニットリーダー(神経科学)の研究チームが発表した。18日付の米科学誌カレントバイオロジー(電子版)に掲載された。
 子が親に運ばれるとき、おとなしく丸くなる反応は、ライオンやリスなどヒト以外の哺乳類にも共通しているが、その仕組みは分かっていなかった。
 チームは、生後6カ月の赤ちゃんを腕に抱いた母親12人に、約30秒ごとに座ったり歩いたりという動作を繰り返してもらい、赤ちゃんの心拍数や泣く時間を調べた。
 その結果、母親が歩き始めた約3秒後に心拍数が低下してリラックスした状態になり、座っているときに比べて泣く時間が約10分の1になった。赤ちゃんのおなかを親の体につけるように抱いた方がより効果的だった。
 さらに、マウスが首の後ろをくわえて赤ちゃんを運ぶことに着目。マウスの赤ちゃんの首の後ろの皮膚をつまんで持ち上げると、心拍数が低下しておとなしくなることも分かった。ヒトもマウスも、皮膚感覚と運ばれる感覚の両方が赤ちゃんのリラックスに関係しているようだ。      
毎日新聞 420()945分配信 【斎藤有香】

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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