~これって、「花」?「草」?~
二人の老婦人がビニール袋に何やら入れながら道端でしゃがんで話し込んでいる。妻が声を掛ける。「何を摘んでいるんですか?」と。すると一人がビニール袋から緑の葉取り出しながら、「これって花ですよね」と反対に問い質されてしまった。妻は「わかりませんが・・」と答えるしかなかったようだ。わからないから聞いた妻に、もう一人の婦人が「草だと思うんだけど、姉が花だと言い張るモンで摘んでいるんですよ」と畳み掛けてきた。
「雑草でもきれいな花を点けるのもありますからね」と、小生が知ったかぶりで反応すると、二人の老姉妹は笑顔で「綺麗な花が咲くと良いねぇ~」と言い合いながらその場を去って行った。
当地に転居して、我々夫婦も間もなく2年間を過ごすことになる。
当地では見ず知らずの人でも気軽に挨拶を交わすことが出来るのが嬉しい。そして、今朝の散歩人のように身近な対話を、まるで旧交を温めるかのように抵抗なく交わせるのは当地の人たちの育ちなんだろう。
湖面を見ながら歩き続けていると、秋田犬(と飼い主が紹介してくれた)を連れた老紳士と立ち話になった。あまりにも毛の長い大柄な犬だったので、小生が思わず、「立派な犬ですね」と声を掛けたからである。飼い主が別れ際に、「オレの食事代の何倍も金が掛かっているんだよ」と苦笑して去って行った。
60分間6500歩の歩禅(散歩)コース。
今日のように散歩人と楽しい会話になって立ち止まると1時間を超えてしまう。歩数は殆ど変らないが、時間を掛けて分だけ「当地に受け入れてもらった」気分になり、爽やかな時間を過ごしたことで至福の時間となり満足である。
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