2013/07/01

「請負業務」の前哨戦を終えました。


 退職後の「恩返し」(と、考えた)業務が、民間教育機関からの要請で請け負った「教員採用試験受験者対策講座」です。担当分野は「小論文」です。制限時間内で制限文字数で論題について文章で応えるモノですが、受講生の多くが苦手のジャンルだと知り、講師としても責任を感じて始業しました。

請けた時点では茅ヶ崎市在住でしたので会場の横浜市までは1時間も掛かりませんでした。現住所からの移動は、片道2時間半かかります。移動時間が少々負担になるのは加齢の所為でしょうね。

 昨日は、今年度の実施予定の最終回でした。開講して4年目の今回も例年同様に受講生の緊張感が会場に漲っていました。立派な教員として活躍してくれることを言葉に託して最後のエールを送って、健闘を祈りつつ会場を後にしました。

 最終回の課題は次の通りです。小学校の教員を目指す受講生に課した論題です。他県での出題に準じて若干の編集をしてみました。文章を書く前に、与えられた文章を読み取る力が必要だと痛感しているからです。「傾向と対策」とはかけ離れてはいますが、実力を付けて挑んでもらいたいと言う親心からの出題です。
 

 次の文章を読んで、小学校の教員を目指す1人として、あなたの考えを述べ、理想とする教師像を具体的に書きなさい。 

「子どもの心は素直である。だからわからないことがあればすぐに問う。「なぜ、なぜ」と。子どもは一生懸命である。熱心である。だから与えられた答えを、自分でも懸命に考える。考えて納得がゆかなければ、どこまでも問い返す。「なぜ、なぜ」と。子どもの心には私心がない。とらわれがない。いいものはいいし、わるいものはわるい。だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。(松下幸之助’『もっと大切なこと』による)

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー