退職後の「恩返し」(と、考えた)業務が、民間教育機関からの要請で請け負った「教員採用試験受験者対策講座」です。担当分野は「小論文」です。制限時間内で制限文字数で論題について文章で応えるモノですが、受講生の多くが苦手のジャンルだと知り、講師としても責任を感じて始業しました。
請けた時点では茅ヶ崎市在住でしたので会場の横浜市までは1時間も掛かりませんでした。現住所からの移動は、片道2時間半かかります。移動時間が少々負担になるのは加齢の所為でしょうね。
昨日は、今年度の実施予定の最終回でした。開講して4年目の今回も例年同様に受講生の緊張感が会場に漲っていました。立派な教員として活躍してくれることを言葉に託して最後のエールを送って、健闘を祈りつつ会場を後にしました。
最終回の課題は次の通りです。小学校の教員を目指す受講生に課した論題です。他県での出題に準じて若干の編集をしてみました。文章を書く前に、与えられた文章を読み取る力が必要だと痛感しているからです。「傾向と対策」とはかけ離れてはいますが、実力を付けて挑んでもらいたいと言う親心からの出題です。
次の文章を読んで、小学校の教員を目指す1人として、あなたの考えを述べ、理想とする教師像を具体的に書きなさい。
「子どもの心は素直である。だからわからないことがあればすぐに問う。「なぜ、なぜ」と。子どもは一生懸命である。熱心である。だから与えられた答えを、自分でも懸命に考える。考えて納得がゆかなければ、どこまでも問い返す。「なぜ、なぜ」と。子どもの心には私心がない。とらわれがない。いいものはいいし、わるいものはわるい。だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。(松下幸之助’『もっと大切なこと』による)
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