2013/07/26

「里芋の葉っぱに溜まった水」を必死になって集めました!!

 

 小学生の頃、「習字の作品」を書き上げることが夏休みの宿題にありました。

 5歳上の次姉に付き合わされて里芋の畑に行きました。自分の背丈より高い里芋の葉っぱに溜まっている水を、持参した器に移し取るためでした。小生は頭の上から落ちてくる水で上着を濡らしました。姉に怒られながら下請け業務を遂行して自宅に器を持って帰ったモノでした。

 生まれ故郷(熊本県八代市)では、七夕も旧暦だったのでしょうか。夏休みに「七夕の短冊」に思いを書いて吊るしたのを記憶しているからです。それと同時作業が夏休みの宿題を完成することだったのでしょう。姉は必死に習字の練習をして作品を書いていました。その素が硯に注がれた、ずぶ濡れになって採取した「里芋の葉っぱ」に溜まった水だったのです。姉は寝言のように繰り返しました。

「この水を入れて摺った墨で書くと字が上手になる!!」

根拠は今でも不明ですが、前世代の人たちが語り継いだことには昔の人たちの生活の知恵がその根底にあるのでしょうね。姉はとても字が上手でした(笑)。

そんな幼い日々の思い出が浮かんできました。歩禅の定番コースの道端に大きく成長した里芋の葉が目に付きました。思わず立ち止まってデジカメを向けてみたくなりました。「玉のような露」には程遠く、美的な感覚は伴いませんが季節観だけでも全国の読者諸兄にお届けすることは出来たでしょうか?

ところで、もう一枚の写真です。

この「食物(=植物)の花」は何だと思われますか?里芋の畑に隣接していた畑に咲いていた花です。花は白いですが実は黒いモノです。

とても蒸し暑い早朝です。

利根川の水系では取水制限が始まったそうです。人間と自然との闘いは切っても切り離せないようです。自然界をバカにしていると人間は滅びますよね。人間は利便性の追求だけに明け暮れして現在に至っています。いつかは自然の脅威に腰を抜かす日が来るでしょうね。

「自然界との共生」を深く意識したい気分の朝です。近くの栗林の方で雉の鳴き声が今朝は強く聞こえます。
 
 
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー