小学生の頃、「習字の作品」を書き上げることが夏休みの宿題にありました。
5歳上の次姉に付き合わされて里芋の畑に行きました。自分の背丈より高い里芋の葉っぱに溜まっている水を、持参した器に移し取るためでした。小生は頭の上から落ちてくる水で上着を濡らしました。姉に怒られながら下請け業務を遂行して自宅に器を持って帰ったモノでした。
生まれ故郷(熊本県八代市)では、七夕も旧暦だったのでしょうか。夏休みに「七夕の短冊」に思いを書いて吊るしたのを記憶しているからです。それと同時作業が夏休みの宿題を完成することだったのでしょう。姉は必死に習字の練習をして作品を書いていました。その素が硯に注がれた、ずぶ濡れになって採取した「里芋の葉っぱ」に溜まった水だったのです。姉は寝言のように繰り返しました。
「この水を入れて摺った墨で書くと字が上手になる!!」
根拠は今でも不明ですが、前世代の人たちが語り継いだことには昔の人たちの生活の知恵がその根底にあるのでしょうね。姉はとても字が上手でした(笑)。
そんな幼い日々の思い出が浮かんできました。歩禅の定番コースの道端に大きく成長した里芋の葉が目に付きました。思わず立ち止まってデジカメを向けてみたくなりました。「玉のような露」には程遠く、美的な感覚は伴いませんが季節観だけでも全国の読者諸兄にお届けすることは出来たでしょうか?
ところで、もう一枚の写真です。
この「食物(=植物)の花」は何だと思われますか?里芋の畑に隣接していた畑に咲いていた花です。花は白いですが実は黒いモノです。
とても蒸し暑い早朝です。
利根川の水系では取水制限が始まったそうです。人間と自然との闘いは切っても切り離せないようです。自然界をバカにしていると人間は滅びますよね。人間は利便性の追求だけに明け暮れして現在に至っています。いつかは自然の脅威に腰を抜かす日が来るでしょうね。
「自然界との共生」を深く意識したい気分の朝です。近くの栗林の方で雉の鳴き声が今朝は強く聞こえます。
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