2013/07/10

私は、「授業を観ながら」何を考えている?


 授業を観るとは?

 授業を観察することである。観察の標的は児童生徒の学習姿勢である。児童生徒の授業での生態は「学校そのものの」であると断言したい。そのために、授業中の変容する児童生徒の瞬間を「観察する」ことが本務であると確信している。

 校長が替われば(=変われば)学校が変わる。教員が変われば子ども(=児童・生徒)は変わる。この表現は「耳にタコ」である。しかし、本質が理解されていないのが残念である。

 授業が変われば児童生徒が変わるのであれば、学校が変わる、と連動する。トップリーダーは、その時点で「どのようにしたら」授業を変える力を持つ教員を変えるかを考えねばなるまい。

 集団での変容は外観では安堵するが、中身の変質を同時に期待しては危険である。集団が変わることは個の変容が顕著に表出した時にホンモノとなると考えたい。既に、当ブログで登載した小学校の学校長より昨日、メールが届いた。以下に紹介するが、「追伸」の行に注目して頂きたい。

 個の変容無くして集団の変貌を期待してはなるまい。 

お陰様で、大津小学校は元気になっています。1学期の締めくくりをしっかりしたいと思います。2学期にお越しいただいた時に、がっかりされないように努力します。 暑い毎日です。角田先生、お元気でお過ごしください。
追伸  『リベンジの彼』は、上昇気流に乗って、ますます頑張っています。 

研究会での、小生の拙い話に真剣に聴き入る風景(写真)を学校長からいただいた。学校長の眼にも自校の変容の胎動が感じられたのかも知れない。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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