誠実な人物は目立たない。
スタンドプレーは似合わない。凄さは「聞き上手」にある。常に「生徒のために」考えることを教師道としている。一旦引き受けたら最後まで面倒を看る。これは小生が知る山田先生。
初めて会ったのは1978年(定かではないがこの時期)。勤務する中学校の卒業生の進路相談のために藤嶺学園藤沢高校を訪れたときではなかっただろうか。偶然にも教え子が教員として同校に勤務していたこともあり、相談内容から彼が窓口としての対応となったのである。まだ、教員になったばかりの初々しさは強い印象として残っている。しかし、その後も変わることはなかった。そのご縁から、以後は「中学校の野球部顧問」と高校野球の指導者としての付き合いが何年も続いた。ごり押しをする小生の強引さに優しい性格の彼は(きっと)困ったことが多かったかも知れない。しかし、一度もイヤな顔一つ見せずに対応して貰った。
朝刊にこの記事を読んだ。
思い出と記憶が走馬燈のように浮かんできた。そして、この好人材を「育成功労賞」として選んだ神奈川県高校野球連盟に大きな拍手を送りたくなった。連盟に向かって「良くぞ、選んだ」と心から敬意を表した。近日中に学校訪問をして直に「祝意」を示したい。
自らの功績のように見せかけることに長けている表彰・不適格者を、意外と多く知っている。しかし、「彼は違う」と確信している。新聞記事を読みながら胸が熱くなった。目頭も感涙を押さえきれない。心から「おめでとうございます」との言葉をお贈りしたい。
そして、そろそろ後進の指導者育成にもご尽力いただきたいと欲が出てきた。第一線を去った老輩としては「育成功労賞」受賞をきっかけにして本腰を入れて貰いたい。無理難題を吹っかけてしまうが許されたい。彼には可能である。
何か良いことが起きそうな「吉兆」に思えて嬉しい朝である。
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