~産まれて1ヶ月未満~
そんな『お客様』(写真)が我が家に飛び込んできたのが夕暮れの5時半。
お向かいの若いご夫婦に先月末に誕生した第二子が『お客様』なのです。6歳になる息子さんが遊んでいる途中に頭部に裂傷を負ったとのこと。病院に電話をしたら受け付けていただいたので車で母親が連れて行くらしい。赤ん坊の泣き声を久しく聞いていない爺と婆は、鳴き声を聞く度に「生きている」感性を覚えている昨今でありました。その泣き声の主が突如、我が家に持ち込まれました(笑)。若い母親は出血する長男を病院に搬送することで精一杯。そこで、近隣で最も暇そうな我々夫婦が「一時緊急託児所」に選ばれたわけです。地域住民としては最大の名誉であると自負しました。おしめとミルクの指示をそこそこに母親と長男は病院へ直行。
触ると壊れそうで爺には手が出せません。さずがに、婆は「昔取った杵柄」なる手さばきで居間の板張りの上に座布団を一枚出してお預かりした「抱っこ人形」を寝かせてしまった(写真)。泣くどころか気持ちよさそうに目を開けることは全くなかった。
帰宅した母親に赤ん坊を「お返し」しながら、妻が明日はどうするの、と訊いていた。預かるから安心して病院に行ってらっしゃい、と妻。良いですか?有難うございます。お願いします、との若い母親。妻は若い母親からすれば「母親業・大先輩」です。その貫禄が漂っていました。いつの間にか忘れかけている爺の脳味噌に、重要な事実として再現させて教えてくれた『夕暮れの珍客』でありました。珍客様、明日もお越しをお待ち申し上げております。【爺】
そんな『お客様』(写真)が我が家に飛び込んできたのが夕暮れの5時半。
お向かいの若いご夫婦に先月末に誕生した第二子が『お客様』なのです。6歳になる息子さんが遊んでいる途中に頭部に裂傷を負ったとのこと。病院に電話をしたら受け付けていただいたので車で母親が連れて行くらしい。赤ん坊の泣き声を久しく聞いていない爺と婆は、鳴き声を聞く度に「生きている」感性を覚えている昨今でありました。その泣き声の主が突如、我が家に持ち込まれました(笑)。若い母親は出血する長男を病院に搬送することで精一杯。そこで、近隣で最も暇そうな我々夫婦が「一時緊急託児所」に選ばれたわけです。地域住民としては最大の名誉であると自負しました。おしめとミルクの指示をそこそこに母親と長男は病院へ直行。
触ると壊れそうで爺には手が出せません。さずがに、婆は「昔取った杵柄」なる手さばきで居間の板張りの上に座布団を一枚出してお預かりした「抱っこ人形」を寝かせてしまった(写真)。泣くどころか気持ちよさそうに目を開けることは全くなかった。
帰宅した母親に赤ん坊を「お返し」しながら、妻が明日はどうするの、と訊いていた。預かるから安心して病院に行ってらっしゃい、と妻。良いですか?有難うございます。お願いします、との若い母親。妻は若い母親からすれば「母親業・大先輩」です。その貫禄が漂っていました。いつの間にか忘れかけている爺の脳味噌に、重要な事実として再現させて教えてくれた『夕暮れの珍客』でありました。珍客様、明日もお越しをお待ち申し上げております。【爺】
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