2010/07/21

今や、『※※※ 教育』の花盛り

  ~「食育」と言うけれど~
 早朝の空気がこんなにどんよりしているのは、熱帯夜の延長線でしょうね。
 風が無いので余計にそう思うのか。早朝の爽やかな涼味を求めて散歩しているのに「需要と供給のアンバランス」は世界経済の実情にそっくり(笑)。
 夫婦の話題は昨日の朝刊記事(掲載写真)である。
 夫が教員である(正確には「あった」)ので、「教育」という言語には拒否反応など無い(正確には「あるとは言えない」)素人の妻である。その妻が新聞を持って話しかけてきたのが昨日のこと。「どうした?」と珍しい光景に夫が尋ねると、「食育って、今始まった事じゃないわよね」と畳みかけてきた。
 今日の早朝歩禅はたっぷり1時間。
一気に1時間歩けることは健康状態が良好の証。本日の早朝歩禅のキーワードは「※※※教育」。妻が、専門的な手立てはプロに任せるとしても基本的には「食生活」の責任は家庭教育に包括されるのではないか、と話しかけてきた。同感。ありとあらゆる「教育」は家庭教育に包括されるべき内容であることに異論はない。
 インターハイというセミプロ段階で勝敗や優劣を競う大会を直前にしての新聞記事なので話題としてはタイムリーである。『スポーツ栄養士』という資格があることも初めて知った。大所高所的見地から理解するとしたら、「国家戦略」としての方向性を打ち出されても不思議ではないかも知れない。間違った栄養摂取情報が記事の中にも記されている。この位のことは「国家」として将来の自国を担う高校生にプレゼントすることは「票田」になるかも知れませんぞ。
 厭味や皮肉では埒空かない。
 どんな教育も「家庭教育がスタートライン」であることは周知の事実。しかし、現実は?家庭で担うべき任務を「外注する傾向」にあるのはなぜか?それは、成長期に肝心な教育をすることを学校も社会も避けてきて戦後60数年が流れてきてしまったからではないだろうか。戦争を知らない世代が、この世の「お祖父ちゃん・お祖母ちゃん」の主力になってしまった。どん底の生活も知らない世代である。だから大昔の『老人の知恵』などは持ち合わせていない。
 そんな時代の到来だから、各種の「プロ」の出現は産まれるべきして産まれてきたのではないだろうか。今日の話題は食育であるが、キャリア教育・金銭教育・環境教育等々「※※※教育」の花盛り。しかし、笑って見過ごせないから苦しい。決して学校教育への全権委託だけは考えてはいけない。それが4番目の「国民の義務」というモノ!(笑) 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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